多くの人は『広告動画をもう見たくない』と感じた事があるのではないか。スキップしたりブロッカーアプリなどを用いてなるべく広告と出会わない方法を模索している人も多い。昨今では動画広告の飽和状態が起き、見飽きた誇張表現で全て嘘っぽいと企業動画にネガティブなイメージが浸透している。残念なことにお金を掛けて宣伝しているものが、実際コンテンツを見る人々を苦しめ、企業イメージを悪くしていくという逆効果が生まれている。動画制作者としてもかなしいことだ。

そこで注目され始めたのがブランデッドムービーという新しい広告動画の形。

ブランデッドムービーとは商品や企業紹介にフォーカスしたものではなく、企業が掲げる理念やメッセージを視聴者に伝えるものである。
そのため従来のように15秒間でひたすら繰り返される企業の名前、商品ではなく、1分以上のショートドラマのように見る人を感動させる作品や企業の熱い思いを伝えることに焦点を置いたものだ。これらはストーリー性があるものも多く能動的に視聴者を動かすものとなっている。今までの受動的に動画を見せられる時代から人々が進んで広告を見にいくという新しい時代にこれから変化していくのかもしれない。

それにはお金儲けだけではない、動画クリエイター達の想いや技術が今後関係していく。